映画祭レポート②/New Neighbors vol.5 NEW CHITOSE 2018


 
 映画祭2日目、京都を拠点に活動する4ピースバンドHomecomingsとイラストレーターのサヌキナオヤ氏による映画と音楽のイベント「Homecomings & Naoya Sanuki presents “New Neighbors vol.5”」が行われた。過去4回、京都と東京で開催された同イベントの記念すべき第5回目を、同じく5周年を迎えた本映画祭で行ったことになる。今年5月に公開されたウェス・アンダーソン監督による、近未来の日本を舞台とした驚異のストップモーション冒険映画『犬ヶ島』の爆音上映と、Homecomingsがウェス・アンダーソン監督作品に捧げるかたちで演奏するアコースティック・ライブからなる。
 

 
開場30分前から多くの人が並んだ満席のシアターで、『犬ヶ島』爆音上映がスタート。爆音上映とは、ライブ用音響機材を使用し限界までの大音量で迫力ある映像体験をする試みのこと。より立体感のある音調整がされたオープニングの和太鼓の演奏シーンで一気に引き込み、最後まで観客を魅了した。
 

 
上映後、余韻が残る中でサヌキナオヤ氏によるジングルムービーに続きHomecomingsが登場。ギターの福富優樹さんは「音楽活動と同じくらい『New Neighbors』の活動を大事にしている。映画のエンドロールの続きのような気持ちで聴いて欲しい」とコメント。楽器のまわりを赤や緑のカラフルな電飾で装飾した幻想的な雰囲気の中で計5曲を披露した。ポップな楽曲でシアター内を包み、観客の中にはリズムを取ってライブを楽しむ人も。最後は、本映画祭で同日に上映された『リズと青い鳥』のエンディングテーマである「Songbirds」を演奏し、映画と音楽の旅は盛況のうちに幕を閉じた。