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ストーリー

アニメーションは、人々の日常生活に存在する力をフォルムとして示したがる。私たちは経済システムのなかの生産者だが、私たちが生み出す経済的利益とは、時間や金の欠如ゆえに必ずしも自分自身で消費することも楽しむこともできないものでもある。あらゆる人々がいわゆる「制度化」によって苦しむ。不能物であることへの内的な恐れや、他の社会の成員のニーズを満たせなくなることへの恐れがある。鎖を壊そうとすれば、社会的な存在としての私たちの未来が脅かされてしまう。だが、こんな状況は囚人と変わらないのではないか。国のシステムの経済的利益のために働き、抵抗もできず、ただ制度化に苦しむだけだからだ。国家は、教育、兵役、自治、遍在する監視を通じて人間の生活に干渉する。規律に乗らない個人を見つけ出すことによって。差異を作り出すことを欠点とみなすことによって、これらの状況はますます強くなっていく。個人の変化というメカニズムが日常的に慣れ親しんだものとして浸透していたとすれば、国家による投獄化など受け入れられたはずがない。国の制度内での人生だけが唯一のシナリオであるならば、閉鎖と分離のメカニズムは多様性を損ない、傷つけていくだろう。

監督プロフィール

Alexandros Vounatsos

1992年5月28日、ミティリーニ(レスボス島)生まれ。テッサリア大学で建築を学ぶ。建築デザインでは、ギリシャ国内外の建築物の設計に携わる。 第一回テッサロニキ建築ビエンナーレにヴォロスが参加する際の技術サポート、および展示物の作成のために関わる (http: // www.arch.uth.gr/incubator/)。ヴォロスで開催された未来の州についての展覧会「ImagineCity ヴォロス2012」に参加(http: // www.imaginethecity.gr/Fantasoy-tin-poli-Bolos-2012)。ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展でのマリア・パパディミトリウのプロジェクト「Agrimika (why look at animals?)」を手がける。 趣味:グラフィックデザイン、アニメーション、ビデオ、ミュージック、DJとしての活動、エンターテイメントに関するトピックを見つけること。

guest

作品情報

監督: Alexandros Vounatsos
2018年 / ドイツ、ギリシャ、イタリア、ポルトガル / 0:19:04